英国人気ブランドの店内で開催された写真展&トークショーを密着レポート!

馬場:日本だと弱みだったものが、海外で強みになることはありますね。髪を黒く染めるパンク・ロッカーからしたら、日本人の黒髪はうらやましかったんだと思います。ハービーさんはどうしてロンドンへ?

山口:大学を卒業して、4〜5つくらい就職試験を受けたんだけどすべて落ちちゃって。このまま就活を続けるくらいなら、ロンドンで自由に写真を撮りたいって思ったんだ。仮に一社でも受かっていたら、人生が変わってただろうね。変なところで自分を売らなくてよかったなって本当に思う。

馬場:そうですね。

山口:それからロンドンで役者になってビザをゲットして。イタリア、スペイン、ドイツ、いろんな場所を巡業しながら、たしか100回くらい劇に出演したかな。ミック・ジャガーも観にきた、大人気の劇団だったんだよ。予想もしない役者体験だったけど、人生を豊かにしてくれる貴重な経験だったと思うし、カメラマンとしての成長にもつながった。

馬場:良い話じゃないですか。

山口:ロンドンでのいろんな出逢いが僕の人生を灯台のように照らしてくれて、進むべき道を指し示してくれた。偶然、電車で乗り合わせたクラッシュのジョー・ストラマーに言われた「撮りたいものを撮るのがパンクだ。撮りたきゃ俺を撮ればいいじゃないか!」っていう言葉は、僕の人生を大きく変えてくれた。

馬場:そういうカメラマンと被写体の2人だけの世界をうらやましいと思うことはあります。

山口:自分の感性で被写体をドレスアップして、僕たちカメラマンの前にモデルを立たせる。スタイリストも素敵な職業だと思いますよ。僕はもともとファッション・カメラマンではなしいし、どっちかというとドキュメンタリーの方を多く撮影してるから、本来はおしゃれな写真と無縁なんですよ(笑)。

馬場:(会場の展示写真を見ながら)かっこいい写真を撮られるじゃないですか。

山口:無理に自分のスタイルを変えないで、自分の撮りたい写真を撮ることに徹しているんです。馬場さんはスタイリングするときに気をつけていることはありますか?

馬場:気をつけているのはサイズ感です。いつもスタイリングする時は、体形にあったサイズを見つけるところから始めますね。でも、最小限のルールさえ守っていれば、そこからは自由でいいと思いますよ。

山口:結婚式にはドレスコードで行きましょうみたいな?

馬場:そうそう。人に不快感を与えなければ、コーディネートは自由でいいんですよ。それよりもファッションにお金をかけるという行為が大事。値段は高くても安くてもいいです。いろんなものを着て、自分に似合うカラーやシルエットを見つけていけばいいと思います。僕だって騙されて似合わない服を買った経験はたくさんありますよ(笑)。

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