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人気アメコミ作品のリブート映画8選

ゴジラ、猿の惑星、ターミネーター。いまハリウッド大作の主流になりつつあるリブート映画たち。過去の名作リメイクだけではない事情を、アメコミ映画のリブートから推測してみました。
文:本手保行

近頃、映画界でよく聞かれるリブート映画とは?
数年前からハリウッド大作映画ではよく聞かれる言葉で、主流になりつつあるのが〈リブート〉。直訳すれば再起動、要は映画の作り直し。キャストやスタッフを一新し、いままでの事はなかったことにして、違った角度から作り直す。リメイクと言わずリブートとあえて言うのはシリーズ化を前提としているから。
近年はアメコミ映画でよく見られる傾向で、子供が読むものだと馬鹿にされていたアメコミが、じつは政治的や人間の問題を深く描き大人が楽しめるものだと見直される流行となり、リブート映画も多く作られることに。バットマンのダークナイト三部作などは成功した例だ。


『マン・オブ・スティール』
スーパーヒーロー、スーパーマンのリブート作品。明るく真面目なはずのスーパーマンが暗いのです。自分の出生の真実を解き明かすために自分探しの旅に出かけます。


『ダークナイト・ライジング』
『バッドマン・ビギンズ』から再スタートした三部作の完結編。悩める現代アメリカの構図を背景に、善悪に対する揺さぶりをかけ、正義とは何か?を観客に問う人間ドラマ。


『アベンジャーズ』
マーベル・スタジオ制作のアメコミ映画の世界がクロスオーバー!マーベル・コミックのヒーローたちで結成されたドリームチームの戦いを描いた最強映画。


『スター・トレック』
アメリカのSF大河ドラマのリブート作品。脚本は『トランスフォーマー』などリブート作品の脚本家としてよく見かける2人。監督は次作スターウォーズを手がけることに。

リブート(再起動)されるアメコミ映画の、傾向と対策
また『アメイジング・スパイダーマン』に関しては特殊で、前シリーズのサム・ライミ版がリブートとして成功しているのに、5年後に早過ぎる新シリーズが作られている。理由は、製作後何年以内なら映画権利を持てる契約で、権利期間の引き延ばしのために急いでリブートしたという。その裏付けとして、マーベルコミックの映画部門のマーベル・スタジオズは、マーベルが作る一連の作品群をマーベル・シネマティック・ユニバースという架空の世界を築き、始めに主要キャラ個々の映画を作り、その後作品同士でクロスオーバーさせるというビジネスモデルを確立。ハルクやソーの権利を買い戻したように、マーベルコミック原作のスパイダーマンの権利も狙っていたはず。


『ピンクパンサー』
1964年に始まった名物シリーズを、スティーヴ・マーティンがリブートしたシリーズ。先日、権利元のMGMが再リブートを発表、実写とアニメの合成映画になる予定です。


『アメイジング・スパイダーマン』
サム・ライミ版スパイダーマンの4作目の製作が頓挫し、監督、キャストを一新したリブート作品。原作に忠実で、前シリーズよりヒロインがカワイイとの評判。


『インクレディブル・ハルク』
ユニバーサルから権利を買い戻し、前作からわずか5年でリブート。『アイアンマン』のトニー・スタークが登場したり、他作品とのクロスオーバーが見られる。


『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11) 』
新たな設定とストーリーで、リメイクやリブートという言葉を用いず、『リビルド(再構築)』した1作目。2作目の『破』からシフトチェンジ。

最近では、賛否両論が巻き起こったスーパーマンのリブート作品『マン・オブ・スティール』の続編が『Batman v Superman』と発表され、いずれDCコミックス版のアベンジャーズである『ジャスティス・リーグ』へつなげるために作られたリブート映画だと推測される。こうした動きを知ると、アメコミ映画にリブートが多い理由は、ただリメイクしたいのではなく、その先を見据えての理由があると、かいま見える。
旧作ファンにとって新シリーズが世の中の基準になってしまうのが残念かもしれませんが、最新技術で新作や夢の共演が見られると前向きに考え、リブートを楽しんでいただければと思います。しかし、リブートされるヒーローたちはみんな性格が暗いのがどうも…。

掲載号:SHUTTER magazine Vol.14
(2014年9月30日発売)

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