フレデリック 感染するフレデリズム!リスナーを魅了する、個性派バンド

勢いのある新鋭バンドを多数輩出している神戸出身3ピースバンド フレデリック。サイケデリックとダンサブルな空気感をあわせもつ、独特なリズムから生み出される音楽は、一度聴いたら心を掴んで離さない魅力があります。これから始まる全国ワンマンでは、各地方にその名を轟かせていくでしょう!

メンバーや観客が一体となって、
ライブを作っていく大事さに気づいた。

SHUTTER(以下 S):YouTubeでの再生数が現在400万回以上を記録している楽曲『オドループ』のスマッシュヒットから、6月に発売されたアルバム『OWARASE NIGHT』で、バンドの知名度もグッと高まったと思います。

三原康司(以下 康司):誰にでも知られていて、どんな場所にでもいけるようなバンドが、僕たちの目指しているバンド像なので、知ってもらえることは素直に嬉しいです。
赤頭隆児(以下 隆児):バンドの形で、誰にでも知られるようなポップスをやっていきたいっていうのはずっとあって、楽曲はすべて康司君が作っているんですけど、彼の伝えたいことを伝えるべき人たちに届けるためには、もっとお茶の間に近い場所へいきたいですね。

S:インディーズ時代のころと比べて、聴き手へのアプローチの仕方も変わってきたと感じます。
三原健司(以下 健司):インディーズの頃は、自分たちの音楽性をお客さんに伝えることを考え過ぎていて、みんなと一緒にライブを楽しむことができていなかった気がします。「僕たちフレデリックって言います。こういう音楽やってます。」という説明に追われていた。でも、メジャーデビューの一発目に『オドループ』っていう曲をお客さんに出して、自分たちがなにも言わなくても欲しかった反応がフロアから返ってきて…。みんなが一体になってライブを作っていくことは大事やなって思うようになりました。
康司:僕らが音源をリリースしたり、ネットでMVをどんなに見てもらえたとしても、結局、言いたいことを直接伝えられるのはライブしかなくて。自分たちが声をあげて歌った時に、目の前で相手も反応してくれるのが本当のコミュニケーションだと思うし、そういう人間らしさを大事にしていきたいとは思ってます。活動の手応えを感じる瞬間もそこが一番ですね。

S:音源とライブでは印象がまったく違うと感じました。音源には淡々と歌っているような感じがあるのに、ライブだとエモーショナルに叫んだりすることもあって。
健司:音源はずっと聴き続けてもらうことが大事だと思ってるから、そこに意味を持たせたり、いまの等身大の感情を入れたくないんですよ。今この瞬間に感じてることは生で届けたい。ひとつの言葉にしても、年齢や環境によっていろんな感じ方があると思うんですけど、その中でもいまはこう思ってるってことを、(ライブでは)歌に乗せてます。

S:歌い手がフラットであれば、聴き手もいろいろな解釈ができます。
健司:楽曲を制作するときも、作ってきたものに対して康司があれこれ説明することはないです。ひとりひとりが解釈して、みんなでアレンジの案を出しあったり、各々パフォーマンスのやり方を見つけていく感じです。

大事なことは、本人の目の前でちゃんと言えよ!

S:隆児さんはプレイヤーとして、ライブ中に心掛けていることはありますか?
隆児:僕って、リハーサルの時はライブのようにできないんですよ。演奏場所やライブ中のMCを聴いて、感じたことがプレイに影響することは多いです。
康司:隆児はどこにいってもナチュラル。そのとき感じたことをそのまま言葉にしたり、音にできるんですよ。そういうところが人間的で、すごく良いなって思ってる。
隆児:良くも悪くもね。あんまり考えてないって言い方もできるけど(笑)。

S:(笑)。9月には、メジャーデビュー1周年を迎えましたね。
健司:1年前はどういう風に変わっていくんだろうっていうことへの期待と不安はありました。レコーディングも店舗挨拶もいままでとは全然違うし、関わる人もみんなプロの方ばかりで……。本当にすごいんですよ。プロの仕事ぶりは。完璧なものを目指して、ひとりひとりがやるべきことを真っ当する。おかげで、個人の役割がはっきりしてきて、ボーカルはボーカルに専念できるし、協力してくれるスタッフさんにはめちゃくちゃ感謝してます。
康司:いろんな人と出会う機会が増えたんですけど、思いやりがあって優しい人間が、上に行くんだなって。あと、思い切り生きている人はかっこいいっす!自分たちが目指すべき姿が見つかった気がします。
隆児:僕は、メジャーになってから、ステージでお立ち台(ステージの前方)に上がるようになりました。インディーズの頃は、前に出ていくことは1回もなかったんですけど、いまはお客さんが求めているときに出ていって、会場を盛り上げようとか意識するようになってます。
康司:それもお客さんとの距離が近くなったからなのかなって思います。フレデリックに求められているものが、明確にわかってきたというか。お立ち台に上がるってことにも、ただ前に出るんじゃなくて、お客さんと一緒に音楽をやるっていう意味があって。そういうなにげない行動にもすべて意味があることを、みんなが感じられるようになってきましたね。
健司:まさかここで、お立ち台の話がでてくるとは思わんかった(笑)。
隆児:チャレンジ精神の大事さにも気付けたけどな。やってもどうせ無理だなってことも、1回はやってみた方が良い。1回やってしまえば次からはいけるようになる。初めて前に出たときに、お客さんから見て僕がかっこ良かったかは別の話になりますけど、自分にとってはすごく大きな出来事だったので。

S:ライブを行う度、パフォーマンスに磨きがかかっているわけですね。いままさに次回作の制作中ということですが、どういう作品になりそうですか?
康司:現時点では言えないことの方が多いんですけど、伝えたいことはたくさんあって。自分たちの目線と、世間やお客さんの目線が一致するような出来事がたくさんあったんですけど、そういう部分を形にしています。音像感とかは、まだ全然決まっていないので、これから詰めていくのが楽しみです。
健司:『oddloop』、『OWARASE NIGHT』で、しっかりいまを楽しめるバンドになったと思ってるんですけど、つぎの作品はその楽しさの後、さらに先の未来を見ていけるようなアルバムにしたいなと思ってます。みんなで楽しんだからこそ、その後の寂しさだったり、切なさみたいなものも一緒に感じたいですね。

今この瞬間に、感じたことをライブで伝える。
1回やってみる、そのチャレンジ精神が大事。

S:また違ったフレデリックの一面が見られそうです。まったく別の話にはなりますが、7月に神戸から上京してきて、3人暮らしをしているそうですね。
康司:クリエイティブな面では、すごくやりやすくなりました。もともと仲がいいので、私生活もめっちゃ楽しいです。なんかやりたいって思ったときに、夜でも遊びに誘ったりできますし(笑)。
健司:双子ってのもあるんですけど、みんななんでも言い合える仲なので、仕事仲間というような関係性ではないですね。
隆児:僕はあんまりフェアじゃないですよね(笑)。でも、唯一ひとり暮らしの経験者として、ゴミの分別とか住所変更とか、基本的なルールは教えてます。
康司:僕と健司の仲が深すぎるので、隆児がちょうど間に入ってくれてるとバランスがとれます。
健司:3人とも綺麗好きってとこは最強じゃない。
康司:いまは観葉植物を室内に置くかどうかでもめてます。
隆児:僕は居間にも玄関にも置きたいくらいです。
健司:自分は反対してますね。この話は長くなるんで、ここでやめときましょう(笑)。
康司:こうやって3人で過ごしてる中から、アイデアが出てきたりするので、ゆったりできる時間は大切にしてますね。

S:バンドの団結力もより深まっていきそうですね。11月から初の全国ツアーも始まりますが、どんなツアーになるのでしょうか?
健司:ツアータイトルが『フレデリズムツアー2015』って名前なんですけど、自分たちの音楽は自分たちにしかできないってところを全国各地に示していきたいなと。よくフレデリックの音楽について〝中毒性がある〟と表現されるんですけど、そういう部分をフレデリズムということにして、お客さんがどれだけハマっていくのか、どのくらいの人に届けることができるのか、確認していきたいです。
隆児:今回のツアーは初めて行く場所がないので、前回経験したエピソードとかも話せるだろうから楽しみですね。いつも康司君がMC担当なんですけど、やっと僕がマイクを握れるタイミングがきました(笑)。
康司:ツアー中にファンの方と触れ合うことで、また新しいものも生まれてくると思いますし、これから先に向かって、みんなで進んでいけたらいいなって思います。

ミニアルバム
『OWARASE NIGHT』発売中!
2,000円(税別)

フレデリック http://www.frederic-official.com/

掲載号:SHUTTER magazine Vol.18
(2015年9月30日発売)

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