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ポラロイド・カメラの歴史 歴代機材紹介 1948-2011まとめ

撮った写真がその場で見れたら。
そんな夢を実現したポラロイドが誕生したのは、60年以上も前。
半世紀以上に渡るポラロイドの歴史を、ひも解いてみました。

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Photo = Satoko

あるとき、ランド博士の3歳の娘は言いました。「なんで撮った写真がその場で見れないの?」 愛する娘の願いを叶えるために、博士は日夜、研究を重ね、1947年2月21日、ついに完成したインスタント写真のデモンストレーションをおこないました。世界は驚愕し、ポラロイド=インスタント写真の代名詞として、写真史にその足跡を刻みはじめることになります。
このランド博士こそ、エドウィン・ハーバー・ランド。科学者であり、ポラロイドの創業者である彼の名前を取って、初期のポラロイドカメラたちは「ランドカメラ」という愛称でも親しまれました。
ポラロイド・システムの完成型として語り継がれるモデル、SX-70。ファッション写真やポートレートなど、仕事でポラの質感をつかいたい!というプロの要求に応えたスペクトラ。ポラロイドの製品はその時代ごとにさまざまな話題を提供してきましたが、デジタルカメラの急速な発展とともに、2000年代に入り、二度の経営破綻を経て、フィルム事業からの撤退を宣言することになりました。
ところが、たくさんの人たちに愛され続けたポラロイドの歴史は、そこで終わりません。2009年、Polaroid Twoが発売。”ZINKシステム”という、用紙にインクをしみ込ませ、熱で感光させる画期的なタイプの『プリンタ内蔵デジカメ』が誕生。さらに、レディー・ガガがクリエイティブディレクターに就任。最先端のカメラシリーズ「グレイ・レーベル」が発表され、やがてフィルムカメラの復活も?という噂が流れています。
けして画質がいいわけではない、もやもやした曖昧なポラロイドの風合いには「なんとなくかわいい」という言葉にできない感覚があり、できあがったプリントはモノとしての大切さを教えてくれます。
かけがえのない「いま」を残すのが写真。撮ってすぐ見れる。いまの楽しさを、分かち合う。ポラロイドはいつの時代も、写真の楽しさを私たちに教えてくれます。

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1948年
Model 95A
記念すべき初号機。折りたたみ式の頑丈なつくりで、半世紀以上前のカメラとは思えない完成されたデザインには、現代にも通用するポラロイドのDNAを感じる。

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1972年
SX-70 First Model
ポラロイドといえばこのカメラというぐらい、いまでも語り継がれる名機、SX-70。小型の折りたたみ式ボディにオートフォーカスや露出補正などの電子制御技術を内蔵している。

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1978年
Model 1000
大ヒットしたSX-70の流れを受けて、廉価版として登場したポラロイド1000。折りたたみできない点がSX-70との違い。白ベースに虹のラインがかわいい。

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1995年
Spectra
パネルでの電子制御、リモコンやフィルターなどアクセサリーが豊富で、ポラロイドを表現としてつかいたい、というプロに愛されたモデル。ワイド版のフィルムサイズも魅力のひとつだった。

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1999年
Polaroid Taz
ワーナーブラザーズの人気キャラクター、タズ(タズマニアンデビル)バージョンのカメラ。いわゆる”キャラもの”の一種で、ポラロイドの歴史のなかでも、レアなアイテムのひとつ。

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2003年
Polaroid ONE
押せば撮れるという機能性がシンプルで、フラッシュやセルフタイマーなども内蔵したモデル。本製品がポラロイドとしての最後のフィルムカメラとなり、ポラロイドの歴史は一度、幕を閉じることに。

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2009年
Polaroid Two
ポラロイドの復活第一弾、携帯サイズのプリンターを内蔵したデジタルカメラ。フィルムからデジタルに進化しても、撮ったその場でプリントできる楽しさはそのまま引き継がれている。

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2011年
GL30
2011年1月、ラスベガスで発表された新ライン「グレイ・レーベル」3機種のうちのひとつ。プリンタ内蔵型カメラとして画質を高め、21世紀のポラロイドと呼べるデザインに進化した、当時の最新型モデル。

掲載号:SHUTTER magazine Vol.1
(2011年3月23日発売)

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