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写真家への道:好きなことを続けられるかどうかが、才能

本誌、フォトカルチャーマガジン SHUTTER編集長をつとめる写真家・山田敦士が、写真への想いやメッセージを伝える連載企画。
一眼レフを買ったばかりの人や、インスタでスマホ写真を楽しんでいる人、そして本格的にプロを目指す人など、ジャンルを超えた様々な人たちに、写真の楽しさを伝えます。
写真=村上慶太朗

僕が本格的に写真を撮り始めたのは、20代になってから。
初めてカメラを買ったのは、21か、22歳ぐらいの頃だった。
最初に購入したのは、露出計もない、マニュアルのカメラだった。
50mmの標準レンズが1本付いていて、中古カメラ屋で4,000円で売られていたものだ。

21、22歳というのは、じつは「写真家」を目指すスタートとしては、けして早い方ではない。
周囲のプロ写真家に話を聞くと、小学生から写真を撮っていた、という人も少なくない。やはり、早く評価される人ほど、スタートした年齢も早いことが多く、その意識の高さにびっくりしたことがある。

写真がすごく下手で、悩んでいた頃

当時、20代前半だった僕は、90年代の写真ブーム真っ盛りのときに写真をはじめた。
なかには、年齢関係なく、ものすごくセンスがあり、うまい子がいて、そういう子に会うたび、愕然としたものだった。
ある女子中学生は「写るンです!」で撮影した友達や学校生活を、何冊もの手作りのファイルにまとめていた。
現役大学生で、卒業展に出展した作品が大手広告代理店のスタッフに認められ、卒業後、いきなりフリーランスになり、大きな仕事が舞い込むようになった後輩もいた。
僕はと言えば…。むしろ、写真が下手で仕方なくて、何年も長いこと、コンプレックスを感じていた。

ただ、20年近く経ったいま、あの頃を振り返ってみると、いまも写真を続けている人は、それほど多くいない。
いや、ほとんど辞めてしまった、と言えるかもしれない。

「写真に才能はあるのか?」ということを考えるとき、もちろん世に出るために、それなりの突出した力は必要だと思うけど、やはり一番大事なのは、続けることなのかな?と感じる。

「続けられること」が僕の才能だった

僕にあった一番の才能はなにか、と考えるとき、やっぱりそれは「好きなことを続けられた」ということなのかもしれない。
(続けることによって、写真には、上手い下手、という以外の、別の要素が必要だということも、わかるようになった)

どれほどやり続けても飽きない。どこまでも追求できること。
何年も長く続けられることと出会えただけでも幸せだし、だからこそ、自分にとって天職なのかも?と感じる。

もちろん、ストイックに自分を追い込み続けて、求道者のように続ける必要はないと思う。
趣味として続けるのも大切。途中で辞めてしまったら、もったいないわけだから。
SNSで同じ趣味を持つ人を見つけて、一緒に撮影をしたり、グループで写真を撮りにいくこともいいかもしれない。
長く、楽しんで続けられる方法を、探してみてほしい。
それが、あなた自身を表現するということなのだから。

【関連情報】
山田敦士 オフィシャルWEBサイト http://www.atsushiyamada.com/

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yamadax645@yahoo.co.jp
※WEBではフリーアドレスを公開しています。折り返し正式なメールアドレスよりご連絡させて頂きます。

山田敦士写真家

投稿者の過去記事

1995年 渡豪、路上の人々を撮り始める。帰国後、フリーランスへ。ファッション、グラビア、広告など幅広く活躍中。富士フォトサロン新人賞受賞。「生きること、その一瞬の輝き」をテーマに、日本のユースカルチャー、ストリートを切り取る独自の感性は国内外で評価を得る。
LIVE写真イベント「PHOTOGRAPHERS SUMMIT」主宰。2011年、新世代フォトカルチャーマガジン「SHUTTER magazine」創刊、編集長をつとめる。
http://www.atsushiyamada.com/

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