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写真家への道:やっぱり、技術は必要?

本誌、フォトカルチャーマガジン SHUTTER編集長をつとめる写真家・山田敦士が、写真への想いやメッセージを伝える連載企画。
一眼レフを買ったばかりの人や、インスタでスマホ写真を楽しんでいる人、そして本格的にプロを目指す人など、ジャンルを超えた様々な人たちに、写真の楽しさを伝えます。
写真=村上慶太朗

最近、フォトグラファーのアシスタントになる人が減っているらしい。

僕が20代の頃は、撮影スタジオでスタジオマンとして働き、専属のアシスタント(直アシ)を務め、その後、独立するのが王道コースだった。

僕自身が、だれかの専属アシスタントだったわけではないから、あまりどうこう言える立場ではないんだけど…。
(特に技術を学んだ、ということではなく、写真家としての考え方を教えてもらった”心の師匠”と呼べる人はいた。それはまた別の機会に触れたいと思う)

難しいのは、昔に比べ、写真の仕事に対する報酬(ギャランティ)がいまはかなり安くなっていること。
デジカメで簡単に写真が撮れるようになって、ちょっとした撮影は素人でもできるようになったのが理由だ。

だけど、本当にプロの技術や感性を求められる仕事はあって、そういう現場での撮影の進め方は、経験したことがない人にとっては分からない。
ちょっとしたセンスだけで「独立しました」と活動しはじめた人は、技術がなく、結果的に行き詰まってしまうことも多いと聞く。

アシスタントを雇う予算がないので、結果的に後継者が育たず、若い人も技術や考え方を学ぶ機会が得られなくなってしまっている。
当然、突出した能力のある人も出にくい、という状況が生まれている。

それと…。やはり昔に比べて「苦労は買ってでもする」という人が少なくなっているのは、事実みたいだ。
結果的に、技術や経験が豊富にあるベテランの人たちに、重要な仕事をお願いする、という流れが戻っているような気がする。

僕は、精神論って好きじゃない。だけど、フリーランスで仕事をしたい、と考えている人は、周囲の人たちより努力をしないと、すでに先を走っている人たちに追いつけないのは事実だと思う。
なぜなら、第一線で活躍しているプロの人たちは、あなたの何倍も技術や経験があり、何倍も努力しているのだから。
そういったことも含めて、現在の自分を客観視して、何が足りないのか、何が必要なのかを考えて、前へ進むことが大切だ。

人によってそれぞれ、取り組み方は違うと思う。
古い考え方かもしれないけど、「いろんなことを勉強できるうちに学ぶ」ということも大事かもしれない。
それが将来、かけがえのない財産になるのだから。

【関連情報】
山田敦士 オフィシャルWEBサイト http://www.atsushiyamada.com/

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yamadax645@yahoo.co.jp
※WEBではフリーアドレスを公開しています。折り返し正式なメールアドレスよりご連絡させて頂きます。

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