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写真家への道:光質と、光の強さを分けて考える

本誌、フォトカルチャーマガジン SHUTTER編集長をつとめる写真家・山田敦士が、写真への想いやメッセージを伝える連載企画。
一眼レフを買ったばかりの人や、インスタでスマホ写真を楽しんでいる人、そして本格的にプロを目指す人など、ジャンルを超えた様々な人たちに、写真の楽しさを伝えます。
写真=村上慶太朗

「強い光」というとき、みなさんはどんな光をイメージするだろうか。
直射日光、という言葉の通り、真夏の、さんさんと降り注ぐ日差しのようなものを思い起こす人が多いのでは?と思う。

たしかに正解、ではあるけど、実際に写真撮影の技法、という視点で見たときに、知識がない人がよく混同してしまうことがある。

大事なのは
「光質」(こうしつ・光の質感)と、
「光量」(こうりょう・光の強さ)が違う、ということだ。

「光質」ってなに?

「光質」は文字通り、光の硬さ、柔らかさのこと。
たとえば、人物に光を当てて撮影をする。光質が硬いと、顔の表面にテカりが出て、生っぽい写真になりやすい。
一般的には、光源が小さいほど硬い光になりやすいと言われているので、コンパクトカメラの内蔵フラッシュを使った際に、きれいな写真にならず、写りが悪いと思ってしまうケースは、大体これに当たる。

柔らかい光、というのは、たとえば屋外だと、薄曇りの空の下をイメージしてもらえるとわかりやすい。
太陽の直線的な光が、分厚い雲で拡散されて、柔らかい「フラットな」光になる。
拡散された光のもとでは、不自然な影が出ず、肌の質感も自然に描写される。

もちろん、硬い光はダメ、というわけではないけど(僕自身は、どちらかというと硬い光を用いて撮影することが多い)、大まかな違いを理解することが大切だ。

「光量」は、明るさのこと

「光量」というのは、乱暴に言ってしまえばエンジンの出力のようなもので、大きなエネルギーで光らせれば、より大きく強い光になる。

どれくらいの出力で光を照射できるかは、機材によっても異なる。

プロが使用する、電源式の大型フラッシュは、1200wsとか、2400wsという表記で区別されているが、この数値は、最大出力を表している。

数値が大きければ、強い光(大光量)にはなるけど、その光の質感が、硬いか、柔らかいかはまた別の話で、光量が小さかったとしても、使用する機材の種類によって、硬い光になることもあれば、柔らかい光になることもある。

なかなか最初は理解が難しいことだけど、光の質感と光の強さは違う、ということは写真を撮る上でとても大事なので、早めに覚えておいた方がいい。

【関連情報】
山田敦士 オフィシャルWEBサイト http://www.atsushiyamada.com/

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山田敦士写真家

投稿者の過去記事

1995年 渡豪、路上の人々を撮り始める。帰国後、フリーランスへ。ファッション、グラビア、広告など幅広く活躍中。富士フォトサロン新人賞受賞。「生きること、その一瞬の輝き」をテーマに、日本のユースカルチャー、ストリートを切り取る独自の感性は国内外で評価を得る。
LIVE写真イベント「PHOTOGRAPHERS SUMMIT」主宰。2011年、新世代フォトカルチャーマガジン「SHUTTER magazine」創刊、編集長をつとめる。
http://www.atsushiyamada.com/

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