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【ロンドン特集】写真家keiko kuritaが感じた、ロンドンライフ

古いものほど価値がある、というのが英国文化の素晴らしさのひとつ。新旧が混じり合う伝統の街で、自分の心の芯と向き合う。ブリティッシュ・アートの本質を見つめた写真家の日々を、振り返ります。

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作品「DIGNITY RED」(威厳の赤)
ロンドンのカラーでもある、威厳に満ちた〝赤〟に魅せられて撮影したシリーズ。

レディオヘッドやザ・ローリング・ストーンズに憧れて、初めて訪れた外国がイギリス。そして、夢叶い留学。レンガの家、大きな木、赤いバス…。ヨーロッパや世界各国の人たちが集まっている街は美しく、刺激にあふれた毎日でした。大学で写真を学びながら、時間があるときには美術館やギャラリーを見て回ったり、各地にある広い公園が大好きで、ほとんど毎週のように散策していました。
日本と違うのは、みんながきちんと〝言葉で説明できる技術〟を持っていること。大学では、自分の心の芯と向き合うことが求められ、作品制作に対する「取り組み方」を徹底的に突き詰めていく。作品を創る側も見る側も、自分の意見をどんどん言う。ひとりで日本を離れ、英語がうまく話せず泣いたりもしたけど、カメラを使って、作品を通して会話ができたときは嬉しかった。宅配や郵便が届かない!とか、外国ならではの一面もあったけど、ロンドンで過ごした日々は私の作品にとって、とても大きな影響のひとつとして、いまでも生きています。

keiko kuritaさんが通っていたゴールド・スミスカレッジでの日々

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レンガ造りの中央棟校舎。

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緑豊かな校庭。クラスメートとBBQを楽しんだり。

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暗室に行く途中の階段からの眺め。鮮やかな紅葉の季節。

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一番たくさんの時間を過ごした暗室。レンガの風合がお気に入りだった。

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実験的に写真とアニメーションを組み合わせた作品も制作。

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図書館。みんなで秘密を共有しているような雰囲気が好き。

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ビデオ技術の先生ジョン。どんなときでも根気よく付き合ってくれる。

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サンドイッチなど種類が豊富で評判の学校のカフェ。

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宅配便が届かなくて、ドタバタだった修士展示。

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keiko kurita
1975年生まれ。写真家。2006年にゴールドスミス・カレッジ・ロンドンのメディア科修了。雑誌や書籍の撮影の他、日本国内外で作品を発表し続けている。mille booksよりアイスランドで撮りためた写真集『wonder Iceland』刊行。現在はポーラ美術振興財団の助成で、アイスランドにて作品制作を行なっている。
http://swimciel.net/

掲載号:SHUTTER magazine Vol.5
(2012年6月30日発売)

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