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【SQUARE UP!】InstagramersJapan代表・えんぞう インタビュー 背景と被写体のコントラストで生まれるグラフィカルな驚き

【SQUARE UP!】InstagramersJapan代表・えんぞう インタビュー 背景と被写体のコントラストで生まれるグラフィカルな驚き

instax“チェキ”のスクエアフォーマットギャラリーサイト「SQUARE UP!」では、チェキスクエアの作品を掲載。本ギャラリーでは、自らの世界を切り開くアーティストたちが撮影する写真を通して、表現することの面白さを世の中に伝えていきます。

SQ1で切り取る世界

InstagramersJapan(インスタグラマーズジャパン、IGersJP)の代表を務めるえんぞうさんに、インスタントカメラinstax“チェキ”「instax SQUARE SQ20」(以下、SQ20)で撮影していただき、インスタの得意とするスクエア写真の魅力からIGersJPの活動やインスタの変遷まで、幅広くお話いただきました。

▼さまざまな著名人が撮影したチェキスクエアギャラリー「SQUARE UP!」もチェック!
https://www.shutter-mag.com/squareup/

Q:こんにちは!SQ20で撮っていただいた作品やご自身の活動に関して、いろいろと聞かせていただけたらと思います。
えんぞうさん(以下、えんぞう):よろしくお願いします!

Q:InstagramersJapan(以下、IGersJP)の代表を務めていらっしゃいますが、どのような経緯で立ち上げられたのでしょうか。
えんぞう:IGersJPは、2012年に旧グループから名前を変え、現在も活動を続けて早10年になります。原宿のデザインフェスタギャラリーで、インスタグラムユーザーによる写真展を開催したことが発足のきっかけになりました。定期的に写真展を実施していくうちに、海外に何十拠点も持つ「インスタグラマーズ」というグループの話を耳にしました。詳しく調べてみると、世界各国にあるにも関わらず、日本には存在しない。ならば、僕らが動くしかないんじゃないか、と思い立ったんです。

Q:日本の「インスタグラマーズ」として活動するために、最初はどのようなアクションを取ったのでしょうか。
えんぞう:インスタグラマーズの創始者に直接連絡をしました。「有志で活動をしているんだけど、日本にインスタグラマーズのグループがない。ぜひ僕らにやらせてくれないだろうか」と。すると、「やってくれ、えんぞうに全てまかせるよ」と返事が来ました。instagramers.com公認となり、前身であるMustagramを母体に、2012年2月にInstagramersJapanを設立しました。

Q:IGersJPの立ち上げ当初は、どのような活動をされていたのでしょうか?
えんぞう:始めは、展示会をメインに活動していました。東京を筆頭に大阪、名古屋、札幌、福岡など、各地で写真展を開催しました。各エリアの有志インスタグラマーが会場を用意し、作品を募って展示を行う。飛行機で、新幹線で、深夜バスで、はたまた原付で。各々が全国から集まって、インスタ上では知り合いだった人と現地で初めて顔を合わすんですよ。展示期間中にはフォトウォークやコンテストを行い、“展示会とコミュニケーション”を大切に、活動を続けていきました。

スクエアという形を生かした映えのフォーマット

Q:今回、スクエアフォーマットのチェキで撮影していただきましたが、いかがでしたか?
えんぞう:最高ですよ。リアルインスタじゃないですか。インスタの衝撃が何かというと、スマホ1台で完結することだと思うんです。スマホで撮って、フィルターをかけて、シェアをする。よく考えてみるとチェキも同じなんですよね。1台あれば、撮影して、プリントして、シェアができる。これってすごく大切なことだと思うんです。SQ20を使ってみて、改めて感じました。

Q:どんなテーマで撮影されたのでしょうか?
えんぞう:妻とお付き合いしていたときに高円寺に住んでいたので、久しぶりに家族で行ってきました。昼食を買いに、車で往復1時間。出発して帰路に着くまでのシークエンスを撮影しました。娘を見てみると行きはこんなに元気なんですけど、帰りはぐっすり寝てるんですよ。楽しかったんでしょうね。あとは、スナップっぽく撮りつつも、インスタの得意とするスクエアという形を生かして、映えのフォーマットを意識して撮影しました。

Q:映えるフォーマットとは?
えんぞう:真四角はグラフィックとして引っかかりがあるような、エッジの効いた表現ができます。たとえば、構図としてはすごく初心者なんですけど、日の丸構図に近い形で、雄大な景色を背後にして人がポツンといるとか。背景と被写体とのコントラストでグラフィカルな驚きを与えてくれるんです。

▼えんぞうさんのそのほかの作品は、こちらから!
https://www.shutter-mag.com/squareup/gallery_enzo.html

自分が意図する作品作りをこの1台で

Q:SQ20に関しては、使ってみていかがでしたか?
えんぞう:撮ったものを画面で確認して、プリントする写真を選べるのが大きな強みと言えるのではないでしょうか。なので失敗は絶対ないし、たとえ失敗してもいいんですよ。何枚も撮ればいいんだから。自分が意図する作品作りをこの1台の中だけで突き詰められるのは、SQ20の最大の魅力だと感じます。

Q:SQ20ならではの機能がたくさんありますよね。
えんぞう:そうですね。たとえば、フィルターもたくさん種類があって楽しいですよね。今回はビネットのフィルターだけをかけて、そのほかは何も調整せず、あえてそのままの状態でプリントしています。というのも、プリントしたときにやや青みがあって、富士フイルム製品ならではの日本人の琴線に触れる色合いを生かしたい、という意図があったんです。それに、エッジのまろやかさも最高なんですよね。何もしなくても最高の仕上がりなので、今回は手を加えずにストレートで楽しみました。

▼instax SQUARE SQ20
https://instax.jp/sq20/

Q:ところで、写真を始められたきっかけは何でしょうか。
えんぞう:恥ずかしながら写真と向き合うようになったのは、インスタを始めてから。投稿するためには、写真を撮らなければならない。撮影の知識や経験があるわけではないので、どんな写真にいいねがつくのかもわからない。となると、練習をしなければならないんですよね。なので仕事の前に家から駅まで歩いて、気になったものを全部撮っていました。当時はカメラを持っていなかったので、iPhone3GSで。毎日数百枚ほどでしょうか。とにかく撮り続けてインスタに投稿し、自分が思うかっこいい作品や人を目にしていくうちに、次第に僕なりの作品というのが見えてきました。夢中でやっているうちに数年で海外のコンテストで賞を頂いたり、国内でも書籍を出版したり、テレビ番組に取材頂いたりするほどになったので、インスタに育ててもらったようなものですよね。インスタをきっかけに写真を始めて、インスタ上でいいとされている写真を見ながら技術を磨いていく。インフルエンサーとして活躍している仲間たちも沢山いますけれど、みんなインスタを通じて切磋琢磨しながら、自分なりの写真を学んでいってるんですよね。

Q:IGersJPの代表として、インスタの変遷を見てきていらっしゃいますが、どんな変化が見られますか?
えんぞう:一番大きいのは、みんな、写真が上手くなっちゃったことでしょうか。10年前では考えられないほど、インスタに上がる写真のクオリティーが底上げされていて、それまでは専門家やアマチュアでなければ撮れなかったような写真を目にする機会が増えました。インスタにお手本がたくさん載っていますからね。真似るという言い方が適切かわかりませんが、誰もがお手本を参照してインスタ映えのフォームに合わせることができるので、全員がそれなりに写真映えするものを撮れるようになってきたのだろうと思います。

Q:みんな写真が上手になった、というのはいいことなのでは?
えんぞう:すごくいいことなんですけど、面白いかと言われたら圧倒的に面白くなくなっちゃいますよね。これはよく言われることなんですが、悪く言えば上手いけど似ている写真が増えましたよね。「いいね」を求めてインスタ映えのフォームに則した写真をみんながみんな追う訳だからこれは仕方がない事なんだけど。その中で僕らIGersJPがフィーチャーしていきたい、背中を押していきたいと思う撮り手さんがどこにいるのか、そういったより高度な選球眼を求められる時代になってきたと思います。誰もがいい写真を撮る。なので、これからはますます尖ったいい作品を見つける目を養うべく日々修行だな、と感じています。

Q:チェキスクエアは、正方形の視覚に馴染みのあるインスタユーザーと相性が良さそうですね。
えんぞう:そうですね。正方形で切り取ることに慣れているので、ハマりやすいんじゃないかな。多くの人が気付いていないと思うんですけど、今、“写真”と呼ばれている多くのものって“画像”なんですよ。ところが、プリントすると写真になる。プリントして一つの実体として手に持ったときに初めて、写真って何だったっけ、と撮り手が写真と対面する瞬間が生まれます。それを多くの人に経験してもらいたい、と僕は思います。

写真=山田敦士
取材=百佐保里

プロフィール

えんぞう
InstagramersJapan代表

instagramers.com公認であるInstagramユーザーコミュニティ・InstagramersJapan(IGersJP)の代表を務める。IGersJPは前身であるMustagramを母体に2012年2月29日に設立され、写真共有アプリInstagramを通じて、展示会や書籍の刊行、フォトコンペや各種イベント等様々な活動を主催。コンセプトは誰でもいつでも帰ってこれる遊び場。大人の文化祭。
@instagramenzo
https://www.instagram.com/instagramenzo/
@igersjp
https://www.instagram.com/igersjp/

えんぞうさんが撮影したチェキは、こちらから!

さまざまな著名人が撮影したチェキスクエアギャラリー「SQUARE UP!」
https://www.shutter-mag.com/squareup/

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