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【SQUARE UP!】写真家・かくたみほ インタビュー 一瞬で変わってしまうような、繊細で瞬間的なものを

【SQUARE UP!】写真家・かくたみほ インタビュー 一瞬で変わってしまうような、繊細で瞬間的なものを


instax“チェキ”のスクエアフォーマットギャラリーサイト「SQUARE UP!」では、チェキスクエアの作品を掲載。本ギャラリーでは、自らの世界を切り開くアーティストたちが撮影する写真を通して、表現することの面白さを世の中に伝えていきます。

SQ1で切り取る世界

写真家として活躍されるかくたみほさんに、インスタントカメラinstax“チェキ”の新製品「instax SQUARE SQ1」(以下、SQ1)で撮影していただき、写真やご自身についてお話いただきました。

▼さまざまな著名人が撮影したチェキスクエアギャラリー「SQUARE UP!」もチェック!
https://www.shutter-mag.com/squareup/

Q:こんにちは!SQ1で撮っていただいた作品や、ご自身についてお話をお伺いできたらと思います。
かくたみほさん(以下、かくた):よろしくお願いします。

Q:さっそくですが、SQ1を使ってみていかがでしたか?
かくた:スクエアは、縦横の構図を難しく考えなくても、感覚に任せて撮れるところが好きです。仕上がりサイズも求めていた大きさでお気に入り。余計なことは考えず、感覚を頼りにシャッターを切っていくのは心地よくて、撮っていて楽しいです。

▼かくたみほさんのそのほかの作品は、こちらから!
https://www.shutter-mag.com/squareup/gallery_kakutamiho.html

Q:作品はどこで撮影されたのでしょうか?
かくた:実家のある三重県で撮影しました。花がいっぱい咲いているよ、と親がコスモス畑に連れていってくれたり、夕暮れの海を眺めに出かけたりしました。家から10分くらいのところに海があるんですけど、夕日が沈む側とは反対にある東側の海なので、空に綺麗なグラデーションが出るんです。空の表情が刻々と変わっていくので、1時間でどれくらい変化していくんだろうと思いながらカメラを向けていました。

Q:空の色が次第に変わっていくんですね。
かくた:はやい時間帯だとペタッとした水色。日が傾き始めると、だんだんと淡いピンク色がにじんできて、日が沈んだ直後のマジックアワーに綺麗な色が出てくるんですよ。まだ日が沈みきっていないときはオレンジ色も混ざっていて、時間の経過とともに空の階調が変わってきます。

Q:水平線の構図も印象的です。
かくた:ありがとうございます。でも、自分に癖があるのか、撮影したデータを見てみると0.7mm傾いていることが多いんです(笑)。三脚を使って気を付けたりするんですけどね(笑)。

Q:先ほども取材中にSQ1で撮ってくださいました。光が綺麗ですね。
かくた:斜光が綺麗だったので、思わず撮りました。日差しが出ている日には、ふらっと撮りに出かけたくなります。歩いているうちに、あっちへ行けばもっと撮れるんじゃないかとどんどん進んでしまうので、地図がないと気づけば迷子になってしまいます(笑)。

Q:葉を入れた構図も面白いですね。
かくた:電信柱を撮りたくて。手前の葉っぱを入れながら茂みごしに被写体を狙い、どこにピントが合うんだろうと思いながら撮りました。今回は、奥にピントが合った仕上がりになりましたけど、手前の葉に焦点が合って、奥がぼやけていてもそれはそれでいいですし。どう撮れているのか、フィルムに浮かび上がってくる時間を待つのも楽しいですよね。

フィンランドに魅せられて


Q:フィンランドに通っていらっしゃると伺いました。
かくた:はい、ライフワークで15年ほど通っています。緯度が高い国なので、綺麗な光の出る時間帯が長いんですよ。時間や物を大切にし、日々を丁寧に過ごす文化にも惹かれました。そしてインフラは非常に整っているものの、美しい自然は大事に残されています。キノコやブルーベリーを森に摘みに行くことを娯楽にしていたり、自然に近い暮らしを送る人々や彼らの生活に魅力を感じました。

Q:旅の最中も撮影を?
かくた:北欧の夏は太陽が24時間沈まないので、一日中撮影できます。基本的に滞在期間は5日間ほどで、朝も夜も撮っている感じ。空が白んでくる頃には撮り始めていたいので、暗いうちに起きて出かけるという過酷なスケジュールで旅をしています(笑)。せっかく来ているんだから朝靄が出る綺麗な早朝を撮りたい、と貧乏性を発揮して頑張って早起きしています(笑)。

CDジャケットを撮るような感覚で


Q:普段、どんな瞬間に写真を撮りたくなりますか?
かくた:日差しが壁に当たって生まれた光と影や、空の綺麗なグラデーションを見つけたときに、写真に残しておきたいと感じます。はっきりと何色とは言えない、一瞬で変わっていってしまうような繊細な色が好きなので、早朝や夕方によく撮っています。早い時間帯に差す斜光は太陽の動きで影の形も変わっていくので、そういった瞬間的なものに感情を揺さぶられます。

Q:かくたさんの思うスクエアの魅力とは何でしょうか。
かくた:CDジャケットやレコードにある正方形のビジュアルが好きだったことが、写真家を志すきっかけになりました。なので、私にとってスクエアは馴染みの深い形。縦や横の写真だと余計な情報が含まれてしまうことがありますが、ましかくだと不要なものは入れずに、とらえたいものだけをぎゅっと収めることができます。スクエアの外にある写されていない部分は見る人の想像力に委ねられ、さまざまな見方で楽しめるのも正方形フォーマットの魅力のひとつだと感じます。

写真=山田敦士
取材=百佐保里

プロフィール

かくたみほ
77年三重県生まれ。スタジオアシスタントを経て小林幹幸に師事後独立。主な仕事に雑誌リンネル、ことりっぷマガジン、MOE。CDジャケットにはスピッツ、きのこ帝国などがある。作品制作も意欲的でネガフィルムを自宅の暗室で手焼きプリントをしている。写真集には13年間フィンランドへ通い撮影した「MOIMOIそばにいる」と「光の粒子」がある。
http://mihokakuta.com/
@mihokakuta
https://www.instagram.com/mihokakuta/

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