現時点でのキャリア最高傑作ともいえる作品を世に送りだし、過去最大規模となる全国アリーナツアーを間近に控えたトーキョー発のロックバンド、ONE OK ROCK。
Text= 櫻井昌(KREATIVA)
閉塞感漂うロックシーンに風穴を開ける存在。
音楽業界の危機が叫ばれている時代にあって、結成わずか8年にして横浜アリーナを2日間で約24,000人ものオーディエンスで埋めてしまうロックバンドがいる。それが2005年に結成され、シーンに風穴を開ける存在として大きな期待を背負っているONE OK ROCK(ワンオクロック)だ。エモ、ロック、メタルの要素が混在するサウンドを特徴とし、アグレッシブなステージングも魅力のひとつ。しかしファンを限定してしまうジャンルにあるなかで、2万人超ものオーディエンスを集めるのは、ジャンルという枠を越えて普遍的な音楽の素晴らしさが潜んでいるからに違いない。
アルバム『人生×僕=』(ジンセイカケテボクハ)にも、その世界観は色濃く反映されている。現在のトーキョー・ロックシーンは間違いなくONE OK ROCKを中心にまわっている。
「人生×僕=」(ジンセイカケテボクハ)は、昨年に公開された映画「るろうに剣心」の主題歌『The Beginning』をはじめ、「SUZUKI SWIFT SPORT」のCMソング『Deeper Deeper』など名曲が揃った、現時点での最高傑作ともいえる一枚。
掲載号:SHUTTER magazine Vol.5
【関連情報】
ONE OK ROCK オフィシャルサイト http://www.oneokrock.com/jp/