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ポラロイド・カメラの歴史!歴代機材紹介【2020年最新版】1948-2018まとめ

ポラロイド・カメラの歴史!歴代機材紹介【2020年最新版】1948-2018まとめ

撮った写真がその場で見れたら。そんな夢を実現したポラロイドが誕生したのは、70年以上も前。
半世紀以上に渡るポラロイドの歴史を、ひも解いてみました。

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Photo = Satoko

あるとき、ランド博士の3歳の娘は言いました。「なんで撮った写真がその場で見れないの?」 愛する娘の願いを叶えるために、博士は日夜、研究を重ね、1947年2月21日、ついに完成したインスタント写真のデモンストレーションをおこないました。世界は驚愕し、ポラロイド=インスタント写真の代名詞として、写真史にその足跡を刻みはじめることになります。
このランド博士こそ、エドウィン・ハーバー・ランド。科学者であり、ポラロイドの創業者である彼の名前を取って、初期のポラロイドカメラたちは「ランドカメラ」という愛称でも親しまれました。
ポラロイド・システムの完成型として語り継がれるモデル、SX-70。ファッション写真やポートレートなど、仕事でポラの質感をつかいたい!というプロの要求に応えたスペクトラ。ポラロイドの製品はその時代ごとにさまざまな話題を提供してきましたが、デジタルカメラの急速な発展とともに、2000年代に入り、二度の経営破綻を経て、フィルム事業からの撤退を宣言することになりました。
ところが、たくさんの人たちに愛され続けたポラロイドの歴史は、そこで終わりません。2009年、Polaroid Twoが発売。”ZINKシステム”という、用紙にインクをしみ込ませ、熱で感光させる画期的なタイプの『プリンタ内蔵デジカメ』が誕生。さらに、レディー・ガガがクリエイティブディレクターに就任。最先端のカメラシリーズ「グレイ・レーベル」が発表され、やがてフィルムカメラの復活も?という噂が流れています。
けして画質がいいわけではない、もやもやした曖昧なポラロイドの風合いには「なんとなくかわいい」という言葉にできない感覚があり、できあがったプリントはモノとしての大切さを教えてくれます。
かけがえのない「いま」を残すのが写真。撮ってすぐ見れる。いまの楽しさを、分かち合う。ポラロイドはいつの時代も、写真の楽しさを私たちに教えてくれます。

1948年:Model 95A

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記念すべき初号機。折りたたみ式の頑丈なつくりで、半世紀以上前のカメラとは思えない完成されたデザインには、現代にも通用するポラロイドのDNAを感じます。

1954年:Model 100 Land camera

「Polaroid Land Model 100」とも呼ばれる、ハイエンドモデル。Polacolorと同年に発売された、性能の高い一級品カメラ。初めてフィルムが内蔵され、オート露出の機能が付きました。100シリーズフィルムを使用しており、オート露出撮影が可能です。スプリングカメラのように蛇腹式で、レンズをボディに収納できるようになっています。

1965年:Polaroid Swinger

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撮影した10秒後にはモノクロ写真が印刷されるポラロイドカメラで、約20ドルとリーズナブルになったことが話題に。多くの若者にとって、注目の的となりました。また、CMで流れるキャッチーな音楽のおかげで、ポロライド社の名は世に知れ渡ることとなります。

1972年:SX-70 First Model

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ポラロイドといえばこのカメラというぐらい、いまでも語り継がれる名機、SX-70。小型の折りたたみ式ボディにオートフォーカスや露出補正などの電子制御技術を内蔵しています。

1977年:Polaroid OneStep

フォーカス機能の付いたカメラとして、1977年に売り出されたOneStep。従来のカメラとインスタントカメラを合わせた中で、最もアメリカで売れたカメラです。手頃な値段であったことも人気の理由の一つでした。

1978年:Model 1000

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大ヒットしたSX-70の流れを受けて、廉価版として登場したポラロイド1000。折りたたみできない点がSX-70との違い。白ベースに虹のラインがかわいい。

1981年:Polaroid Sun 600

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Sun 600の特徴は、600カラーフィルムを使用していることです。
ディズニーの「The Muppets」は、このカメラのたくさんのCMやポスターに出演し、デビューを飾りました。有名なものとして、ミス・ピギーの誕生日の回や、フォッジーがクリスマスプレゼントにポラロイドカメラをもらう回などがあります。ちなみに、いずれも声優はスター・ウォーズのヨーダ役で有名なフランク・オズがつとめています。

1986年:Spectra

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パネルでの電子制御、リモコンやフィルターなどアクセサリーが豊富で、ポラロイドを表現として使いたい、というプロにも愛されたモデル。
ワイド版のフィルムサイズ(9.1×7.3cm)も魅力でした。

1997年:Polaroid OneStep Express

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1977年発売のOneStepのデザインを現代風にアレンジしたカメラ。
丸っこく愛らしいフォルムが多くの現代人の心を掴みました。さらに、何色かある本体の色を選べるようになったため、自分のお気に入りのポロライドカメラを見つける楽しみも加わりました。

1999年:Polaroid iZone

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ポケットサイズのポラロイドカメラ。印刷されるのはさらにi-Typeと呼ばれる79mm×79mmの小さい写真でした。
親指の爪サイズの小さい写真がティーンエイジャーに受け、人気を博しました。小さい写真サイズながらも鮮やかな色彩が表現でき、本体のカラーバリエーションも豊富でした。

1999年:Polaroid Taz

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ワーナーブラザーズの人気キャラクター、タズ(タズマニアンデビル)バージョンのカメラ。いわゆる”キャラもの”の一種で、ポラロイドの歴史のなかでも、レアなアイテムのひとつ。

2003年:Polaroid ONE

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押せば撮れるという機能性がシンプルで、フラッシュやセルフタイマーなども内蔵したモデル。2008年にポラロイド社が倒産してしまったため、本製品がポラロイドとしての最後のフィルムカメラとなりました。
ポラロイドの歴史はここで一度、幕を閉じることに。

企業買収を経て復活

2009年:Polaroid Two

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ポラロイドの復活第一弾、携帯サイズのプリンターを内蔵したデジタルカメラ。フィルムからデジタルに進化しても、撮ったその場でプリントできる楽しさは、そのまま引き継がれています。

2011年:Polaroid Z340

Z340は14メガピクセルのZinkプリンター内蔵型デジタルカメラです。この内蔵プリンターはインクカートリッジを使用せず、熱によってZink対応の特別な紙に写真の像を印刷するという仕組みになっています。外観デザインは、1986年発売のSpectraに似ています。

2011年:GL30

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2011年1月、ラスベガスで発表された新ライン「グレイ・レーベル」3機種のうちのひとつ。
プリンタ内蔵型カメラとして画質を高め、21世紀のポラロイドと呼べるデザインに進化した、当時の最新型モデル。

Impossibleプロジェクトによるカメラが誕生!新時代へ

2016年:Impossible I-1

2008年にポラロイド社は倒産し、すべてのカメラとフィルムの生産を中止すると発表。その後、他企業による買収を経て、インポッシブル社(Impossible)がポロライド社の工場を買い取り、2016年に独自のインスタントカメラを製作しました。それが、新しいi-Typeフィルムと600フィルムを使用したImpossible I-1です。
このカメラはBluetooth接続での遠隔操作が可能で、二重露出や高度なマニュアル設定もできるようになり、表現の幅が広がりました。

2017年:Polaroid OneStep 2


インポッシブル社は2017年に社名を「ポラロイド・オリジナルズ(Polaroid Originals)」に変更し、OneStep2を発売。Impossible I-1と同じフィルムを使用するカメラです。初期のバージョンでは本体裏の小窓を除いてフレーム調整をする仕様でした。その後、2018年にファインダーが内蔵されたタイプが発売され、フレーム調整がより正確にできるようになりました。

2018年:Polaroid OneStep+

本機はPolaroid OneStep 2を進化させたモデル。Bluetoothが内蔵されている点が大きな違いです。
さらに内蔵フラッシュが強化され、容量の大きなバッテリーが搭載されました。
スマホやタブレットにインストールしたポラロイド・オリジナルズのアプリと、カメラを連動させることができるようになりました。
また、同時期に発表された公式アプリには「リモート撮影」「セルフ・タイマー」「二重露光」「ライト・ペインティング」「ノイズ・トリガー」「マニュアル・モード」といった機能を搭載。過去のポラロイド写真をスキャニングできる「スキャン&シェア」機能も使用できます。
古さを全く感じさせない、極めて現代的なデジタルインスタントカメラとして進化を続けています。

掲載号:SHUTTER magazine Vol.1に掲載された記事を加筆・修正

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