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Vimeo配信ドラマ「素顔」第1話出演の女優・浅川梨奈と制作陣の対談インタビュー

Vimeo配信ドラマ「素顔」第1話出演の女優・浅川梨奈と制作陣の対談インタビュー

映像制作会社、AOI Pro.のクリエイター3名による初のオリジナル有料配信ドラマ作品「素顔」が、動画プラットフォームVimeoで 全3話、2020年8月21日(金)から一挙配信されることが決定。第1話に出演する女優の浅川梨奈さんと、監督・脚本を手がけた隈本監督、太田監督の3名による対談をレポートします。

オムニバスドラマ「素顔」

本作「素顔」は全3話で構成されるオムニバスドラマ。主演は松岡広大さんが務め、それぞれのストーリーに各ゲスト(浅川梨奈、相田周二、眞島秀和)が出演。
今回、第1話「過去を知る女」のゲスト出演を果たした女優の浅川梨奈さんと、脚本・演出を手がけた隈本監督、さらに他の回でメガホンを取った太田監督との3名での対談が実現。作品に対する思いや制作 の裏話などを伺いました。

あらすじ

第1話「過去を知る女」
主人公・コウイチ(松岡広大)は都心で美容師として働いていたが、閉店するはずだった祖父の理髪店を継ぎ、郊外の地元に店を開く。
ある日、突然訪ねてきた「ばすきあ」と名乗る女(浅川梨奈)は、実は、美容学校の卒業とともにゴミ袋に入れて捨てたヘアマネキンだった。

浅川梨奈さん×制作陣のインタビュー

監督自身の体験からヒントを得て

Q:配信オムニバスドラマの制作が決まった経緯を教えてください。

太田監督(以下、敬称略):3本の連作ですが、1本1本は監督自身が脚本とディレクションを行なっています。最初に大きな企画をいくつか3人で考え、その中の一つが、隈本が担当する理髪店のストーリーでした。シチュエーションと人物像を作り、以降は彼(隈本監督)が進めていきました。

隈本監督(以下、敬称略):学生のときに、理容専門学校に通っている友達がいたんですけど、彼が上京する際の引っ越しを手伝ったことがありました。
ヘアマネキンが10個置いてあり、「捨てておいて」と友人から一言。そのときの体験からヒントを得て、「過去を知る女」という今回のストーリーが生まれました。

浅川さん(以下、敬称略):10体!?10人の女たちを捨てたんですか?(笑)

隈本:ヘアマネキンの頭は人毛で作られているからなのか、触ると妙に生々しくて、なんだか捨てづらかった(笑)。ゴミ袋に入れて袋の口を締めた瞬間の、閉じ込めたかのような不思議な感覚が妙に記憶に残っています。

クリーム色のオーラが

Q:第1話に出演される浅川さんは、どんな思いで取り組まれましたか?

浅川:オリジナルストーリーのドラマが久しぶりだったので、役作りの段階から「いろいろ考えさせられそうだな。楽しそうだな」という期待感 がありました。今回の役は、美容師の方や美容学生さんが使用するカット練習用のマネキン。人間だけど人間じゃないみたいな役柄は、初めてだと思います。
擬人化…じゃないですけど、擬人化のようなニュアンスがあったので、自分にとって初めての試みもあり、どういう方向性にしようかとずっと考えていました。主演の松岡広大さんとは2回目の共演だったので心強かったです。監督やスタッフさん全員が揃う顔合わせのとき、色に例えるとクリーム色みたいな空気が漂っていました(笑)。全体的に穏やかで優しい雰囲気が現場にあったので、素敵な第1話になるんじゃないかなという確信がありました。

Q:監督がクリーム色の雰囲気?(笑)

浅川:なんだか、やさし〜いオーラが漂っていました(笑)。
印象的だったのが、監督に「普段、どんな風に本読み(稽古や撮影の前に、作者や演出家が出演者を集めて脚本を読み聞かせること)をするんですか?」と尋ねられて。「自分たちはCMなどを制作することが多いから、今回のドラマは松岡さんと浅川さんのやりやすい方向性でやろう」と投げかけてくださったんです。そこで、松岡さんと二人で「どういう風にやろうか」と話し合って一緒に作り上げていきました。

Q:浅川さんの第一印象は?

隈本:とがっているのかなと思っていたので、最初会うときはこわいなと思っていたんですけど(笑)、直接話すと柔らかいというか。衣装合わせで初めてお会いした際、意外と気さくな方だなと感じました。

浅川:隈本監督とは目が合わなくて(笑)。私、お話をするときにじっと相手の目を見つめてしまうんですけど、目が合ったと思ったらすぐにそらすんですよ!だから、顔合わせが終わった後に、「監督と全然目が合わないです」って言ったんです(笑)。

隈本:グッと見られると「あ、はい」ってなっちゃう(笑)。

浅川:圧が強かったんですかね?(笑)

太田:ドキドキしてたんじゃない?(笑)

隈本:そうかも、きっとドキドキしてました (笑)。それで目を見られなかったっていう…。

Q:普段は数々のCMやMVを手がけられています。今回、ドラマを制作されるにあたってどんな気持ちでしたか?

太田:今回はちょっと特殊な座組というか、監督3人とも普段はそれぞれでCMやMVのディレクションをしているんですけど、今回は監督一人ひとりがそれぞれ作品を担当し、ほかの2人は手伝いとして現場に行くという感じでした。少人数の作品だったので、3人で楽しんで行こうという心持ちで取り組みました。

Q:ドラマということで、CMやMV制作とは異なる部分はありましたか?

太田:普段、15秒や30秒の映像を作っていると、芝居をとるという感覚が薄いというか。芝居をとったとしても使いどころはその中の2秒だったりするので、根本的にドラマや映画でつけるお芝居とは少し違いそうだなという感覚はありました。今回の作品は10分ほどのものを想定しているんですけど、「10分の芝居か。どうしようかな」という思いが初めは少しあって不安でしたね。やってみたら楽しかったんですけど。CMのような30秒で伝えるためのアイデアや一個の切り口を見つけるみたいなものは、隈本も後藤も得意なので 。一度、パキッとはっきりしたワンアイデアで10分の映像を作ってみようか、と。連続ドラマや物語としての引っ張りとかじゃない部分、出オチみたいな、ある意味そういう面白さになるといいなと思っています。

Q:ドラマを作る上で、苦労した点は?

太田:まず、ドラマや映画をめっちゃ勉強しなきゃ!と考えて 、本屋に行ってシナリオの雑誌をいっぱい買いました(笑)。「この人、こうやって書くんだ!」と、シナリオの書き方を知るところから始めましたね(笑)。

隈本:「この本、読んだ?」とか情報を共有し合って。観た映画の話はたまにするんですけど、あえて、シナリオの部分について話したり。

太田:いろいろ発見がありましたね。

浅川:へぇ!制作の裏側ではそんなことがあったんですね(笑)。

独特の”間”を感じてほしい

Q:ばすきあを演じる上で、こだわった点を教えてください。

浅川:人間ではないものが人間になっている感じなので、出来るだけまばたきの回数を多くしないようにしよう、と意識していました。

隈本:たしかに、全然まばたきしないなぁと思った!

浅川:冒頭では、観ている人はばすきあを人間だと思うはず。でも話が進むにつれ、主人公が美容学生時代に練習で使用していたマネキンだったとわかる。最初の出会いのシーンで、ばすきあは笑っているし嬉しそうにしているし、人間のように感情が出ているけど、あまりまばたきがないという点で人間味を削ることを意識しました 。

Q:髪を切るシーンがあるが、実際に髪は切りましたか?

浅川:ウィッグをかぶっていて、それを松岡さんが切っていきました。本番以外でも切るので、どんどん髪がなくなっていきました(笑)。ずっと切ってましたよね。

隈本:切ってたね(笑)。

浅川:知り合いの美容師さんのところへ行ってカットの仕方を聞いて、家でもたくさん練習していたそうで、すごく手際が良いんです。最初のうちは「わぁ、すごいな!」って思っていたんですけど、ずーっと切っているから、私は椅子に座ってじっと大人しくしていました(笑)。

Q:ばすきあというマネキンの役柄で、意識した点はありますか?

浅川:最初に台本をいただいたときのばすきあの印象は、物静かで、彼に対しての未練があって、気づいてほしくてみたいな淡々としたイメージ。それを膨らませていざ現場に行ったら、意外と笑顔を入れてもいいとか、会えた喜びを出してもいいとか。自分が最初に台本をいただいて読んでみて感じた以上のものが本読みであったので、感情の流れがすごく作りやすかったです。だからこそ生まれる気持ちの悪い“間”っていうのが、特に冒頭ではポイントかなと思っています。お芝居やドラマなどを観ていて、すごく気持ちのいい“間”ってあるじゃないですか。「わ、今のいい!」みたいな。それとは違う、どこかムズムズするような「何、この間…」みたいな気味の悪さが今回の作品にはすごく合っているんじゃないかなと思います。
再会を果たした直後の2人のギクシャクしている感じや、噛み合っているようで噛み合っていないところを“間”で表現できていたらいいですね。まばたきだったり、表情や動きとかいろいろありますけど 、今回は“間”というのも大事かなと感じます。

奇妙さや不思議な感覚、そして愛や絆

Q:みなさんが考える「素顔」の見どころについて教えてください。

太田:主人公は一人、松岡さんがいて。1話は浅川さん、2話は相田さん、3話は眞島さんが登場して、それぞれのカラーを帯びながら話が展開されていく。各回のゲストの振り幅が大きいので、全然違う3本になりそうだなと感じています。1話、2話、3話と書いてあるけど、「あれ?これ全然違う話じゃない?」みたいなことになりそうで面白くなりそうだな、と。

隈本:そうだね。年齢も違う相手に、松岡くんがそれぞれ違うキャラクターで、同じ場所で、同じ役で接していくという奇妙さといいますか。

太田:美容師や床屋さんって、いろんなお客さんと会うじゃないですか。会う人によって、ちょっと自分の人格や会話の仕方が変わる人っていますよね 。
そういう一期一会で変わる主人公のちょっとしたキャラのブレが面白い感じになっています。

浅川:奇妙さや不思議な感覚がありながらも、愛や絆だったり、感情移入できる部分もあるんじゃないかなと思います。あと、撮影現場でモニターチェックしたときも感じたんですけど、映像の質感がすごくおしゃれなんです!ロケーションの空気や、カメラマンさんやスタッフみなさんの作りたい方向性が相まっているんだと思うんですけど、すごく素敵な映像。配信で観られるのは豪華だと思うので、映像の質感も一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。

写真=山田敦士
文=百佐保里

作品情報

「素直」(全3話)
脚本・演出:太田良、隈本遼平、後藤匠平
主演:松岡広大

第1話「過去を知る女」
ゲスト出演:浅川梨奈

第2話「微笑みの人」
ゲスト出演:相田周二

第3話「卒業」
ゲスト出演:眞島秀和

2020年8月21日(金)18:00 全3話 一挙配信
配信期日8月21日(金)18:00 〜11月21日(土)予定

ドラデリ「素顔」オフィシャルHP
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